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祈るしるしの神の折敷(shiba7編集室)

本屋さんで浅田次郎の傑作、「憑神」を立ち読みしていましたら急に日本永代蔵の巻四「祈るしるしの神の折敷」を思い出しました。

貧乏な京染職人が七福神など福の神に豊かになれますようにと願い事をするが万時叶わぬ反動で、ある正月の7日間、わらで作った貧乏神を一心不乱に祀ったといいます。

感激した貧乏神が夢に現れ感謝の印に商いのヒントを伝授した。それをもとに新製品の開発に成功した京染職人は大成功を収める。当時の長者番付に載るくらいの急成長を見たという。

貧乏神も神は神、邪険にされた腹いせに依怙地になって人を貧乏に陥れたが、偏見なくもてなす人には繁栄をもたらす。人は見かけによらぬといいますが、神様も見かけによらぬものです。

浅田次郎作「憑神」に出てくる神様は、疫病神といって貧乏神よりさらにしつこく、まず人を素寒貧にしなければ疫病神自体が抹殺され、さらに上役は必ず取り付いた人をあの世へ送らなければなりません。やはりどうしてもお付き合いするならば、貧乏神の方を選びたい。

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