日本永代蔵 巻四 「祈る印の神の折敷」 shiba7編集室
うだつのあがらない染め職人が貧乏神を祀ったおかげで富貴に至るというプロットのこのお話しは面白く、お気に入りです。本文のなかで、「宝船を敷寝にして」というところがどうもピンと来なかったのですが、近所の図書館でパラッと見ていた日本郵船㈱発行の「航跡」という創業120周年記念誌の記述を見て納得しました。
西鶴の時代、節分年越しの夜、良い夢を見るために板木刷の宝船の絵を枕の下に敷いて寝たそうです。今でも所によると1月2日の夜に「宝船」の絵や折り紙を枕の下に敷いて寝る風習が残っているそうな。
「航跡」で説明されている「宝船」についての記述では、商売と貿易の繁栄の象徴とされる宝船は、1000年ごとに姿をあらわす不死鳥の頭を持ち、最高の幸福の兆であるとされています。また、日本では、「宝船」が大晦日に港に入るという言い伝えがあります。
*「宝船」の積荷は次にあげる11種類。
・隠れ笠:姿を消せる帽子で悪霊から身を守るもの
・隠れ蓑:幸運を呼ぶレインコートで悪霊から身を守るもの
・神聖なる鍵:学問の「宝の家」を開ける鍵
・使っても使ってもお金が湧いてくる財布
・千両箱
・如意宝珠:非常に珍しい宝石
・巻物:秘伝「開けゴマ」の書物
・打ち手の小槌:振ると自分の好きなものが出てくる小槌
・分銅:重さの基準
・七宝:お金のように価値のあるもの
・米俵:食べ物の恵みを象徴するもの
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